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【伝統文化体験】線香花火「大江戸牡丹」で日本の夏を楽しんで!

日本の夏の風物詩のひとつ「花火」。花火大会での打ち上げ花火も見事ですが、繊細な火花を目の前でしっとりと眺めて楽しめる「線香花火」は、その美しさ、はかなさからも、私たち日本人の心を掴んでやみません。
400年以上の歴史を持つ線香花火ですが、実は日本国内での生産が一度幕を閉じてしまっていたのをご存じでしょうか。
外国産との価格競争の影響で線香花火を生産していたお店の廃業が続き、江戸時代から大切に伝承され愛され続けてきた江戸文化の象徴とも言うべき国産の線香花火が、1998年、姿を消してしまいました...。
これを知り「これは決してあってはならないこと。日本の線香花火の伝統を守らなければいけない」と復活に向けて立ち上がり情熱を注いできたのが、今回コラボレーションする「山縣商店」の山縣常浩さんです。
山縣さんは、三河地方をはじめとした産地や職人を訪ね歩き、日本の伝統、線香花火への想いを伝えていきました。そして、山縣さんの復活への熱い想いに応えてくれた三河地方(愛知県)にある「三州火工」さんとともに2年以上の歳月をかけて、2,000年に復活したのが「大江戸牡丹」です。
純国産にこだわり、熟練の花火職人がひとつひとつ丁寧に心を込めて火薬を調合し、手染めした和紙で火薬を包み、撚(よ)っていきます。そして、1本1本、それぞれ表情や性格が異なり火花の出方や持続時間も微妙に異なる、世界に1本だけの線香花火「大江戸牡丹」が完成します。
今回は、この「大江戸牡丹」を体験いただける貴重な機会をご用意いたしました。唯一無二の線香花火との一期一会の出会いを、ぜひノーガ上野のテラスでお楽しみください。
<線香花火体験>
■期間:2025年8月19日、26日、9月2日、9日、16日 / 各日ともに 20:00~21:00
■場所:1F テラス(ビストロ・ノーガのテラス)
■参加費:無料
※ご宿泊ゲスト限定とさせていただきます。
■人数:15名/日
※先着制とさせていただき、定員になり次第、受付を終了いたします。
■その他注意事項:
※雨天中止とさせていただきます。(開催の有無はフロントへお尋ねください)
線香花火体験中は、暑さを和らげてくれる「瓶ラムネ」を特別サービスいたします。
昔ながらのラムネ。ビー玉がポンっ!とラムネの中に入り、飲むときの音も風情があります。ぜひ一緒にお愉しみください。
<線香花火うんちく...>
純国産線香花火の一生は、まるでひとの人生そのもののようだと言われています。
「牡丹」と呼ばれる、生まれたての瑞々しい真っ赤な火球からはじまり、勢いを増し、若さをほとばしらせるように激しく火花を散らす「松葉」。次に、角が取れ、力強さと柔らかさを兼ね備えて大人っぽくなってきた「柳」。そして最後に、菊の花びらが一枚一枚散るように、人生の終焉を迎えるような美しい「散り菊」。そしていつか火球は落下し、余韻を残すようにその一生を終えます。
この美しい変化には、日本人の心を打つ「わび」「さび」「はかなさ」「もののあわれ」が凝縮され、「和火」とも呼ばれる、江戸の昔から続く日本の伝統美がここにあります。
牡丹
火がつき、生まれたての瑞々しい命のような真っ赤な火球となる「牡丹」
松葉
火花が勢いを増して、松の葉のように激しく燃ゆる「松葉」
柳
力強い火花も落ち着いてきて、角がとれたように静かな美しさの「柳」
散り菊
火花が一本、また一本と、ゆっくりと散り衰えてゆく「散り菊」
いかがですか?
暑い暑い日本の夏ですが、昔から伝わる日本の伝統文化を楽しみ、江戸や職人に想いを寄せるひとときを、ぜひご体験ください。
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【コラボレーション先のご紹介】
■山縣(やまがた)商店
大正三年(1914年)創業の老舗花火・玩具問屋。関東大震災や東京大空襲など、幾度もの困難を乗り越えながら、時代の変化に応じて取扱商品を柔軟に変化させてきました。
五代目当主は、花火の産地である愛知県・三州火工と連携し、1998年に絶滅した純国産線香花火の復活に尽力。2000年には「大江戸牡丹」として再生を果たし、日本の夏の風情と文化を現代に伝え続けています。
<所在地> 東京都台東区蔵前2丁目2−2
<公式サイト>https://www.hanabiya.co.jp/
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お問い合わせは、ホテル代表電話 03-5816-0211