航空券付きのプランもございます。

The Nomadic Library

2026年10月30日(金)~11月17日(火)

NOHGA HOTELではアートとの関わりを重視した取り組みを行ってきました。

アーティスト・イン・レジデンスの取り組みもその中のひとつです。今回は2024年秋にAIRアーティストとして滞在したIlana Halperin氏を再び迎え、前回の京都滞在をきっかけに生まれた新たな展覧会「The Nomadic Library」を、1FロビーおよびB1F Meditation Roomにて開催します。

本展では、Ilana Halperin氏と西村商店による共同制作作品を中心に、雲母を風景のように捉えた写真作品や、スコットランド産の雲母に彫刻を施した額装作品をご紹介します。

 

展示情報

展示名:The Nomadic Library

会期:2026年10月30日(金)~11月17日(火)

会場・公開時間:
1F ロビー 終日鑑賞可能
B1F Meditation Room 展示公開時間:毎日12:00~17:00
※Meditation Roomは、上記以外の時間帯は通常どおり宿泊ゲスト限定・予約制の空間として運用します。

展示概要

『The Nomadic Library』は、NOHGA HOTEL KIYOMIZU KYOTOのために構成された、新作の彫刻作品と写真作品による展覧会です。

アーティストのIlana Halperinと、西村商店の西村直樹は、京都・西陣織の伝統産業を支える技法のひとつである「引箔」と、レーザー彫刻を施した約6億年前のスコットランド産の雲母を組み合わせ、新たな鉱物彫刻のシリーズを共同制作しました。

両者の出会いは、2024年にIlana HalperinがNOHGA HOTEL KIYOMIZU KYOTOで実施したAIRにさかのぼります。
京都での滞在中に西村商店の工房を訪れた際、両者は「雲母」という素材への共通の関心に気づきました。

雲母は一般的な結晶とは異なり、まるで一冊の本を構成するページのように、薄い層が幾重にも重なって成長します。鉱物学では、そのひとまとまりを「book of mica」と呼びます。
今回の作品を制作するため、雲母は日本とスコットランドの間を何度も行き来しました。
時には友人や仕事仲間の手荷物に収まりながら地球を横断し、きらめく一冊一冊の「本」が、人から人へと手渡されてきました。

『The Nomadic Library』は、旅を続けてきたこれらの「本」を、再びひとつの場所へと集める展覧会です。
そこには、2024年のAIRから始まったプロジェクトの道のりと、スコットランドと京都を行き来しながら育まれてきた対話、そしてNOHGAとの協働の軌跡が重ねられています。

1Fロビーでは、雲母作品の細部を空から見た風景のように捉え、「借景(borrowed landscape)」という考え方を取り入れた新作写真シリーズをご覧いただけます。また、スコットランド産の雲母にIlana Halperinが彫刻を施した額装作品も展示します。

B1F Meditation Roomでは、Ilana Halperinと西村商店による共同制作作品を、ひとつの「雲母のライブラリー」としてご紹介します。

ロビーに広がる写真の風景と、Meditation Roomに集う雲母の実作品。その二つの空間を行き来しながら、素材と土地、人と人との間を旅してきた作品の軌跡をご覧ください。

プロフィール
-----------------------------

Ilana Halperin

Ilana Halperinはニューヨーク生まれ、スコットランド在住のアーティスト。
地質学と日常生活との関係を探求する作品によって、国際的に活動。
2026年2月には、エディンバラのFruitmarketにて、これまでの活動を振り返る展覧会が開幕しました。同展は2027年にスウェーデンのBildmuseetへ巡回予定で、あわせて作品活動を詳しく紹介するモノグラフも刊行されます。
これまでに、Hayward Touring、ニューヨークのArtists Space、ボーフムのMuseum unter Tage、Kunstmuseum Thun、Centre Pompidou Metz/Musée du Cristal Saint-Louis、Sharjah Biennial 8、ニースのMAMACなど、世界各地の展覧会に参加しています。

西村商店

京都の伝統産業のひとつである引箔は、古くから西陣織に輝きをもたらしてきました。
西村商店では、その比類のない美しさを、次世代のものづくりへと受け継いでいくことを目指しています。
引箔を手掛ける職人は、金箔や銀箔を巧みに用いながら箔の原紙を制作します。その後、「切り屋」と呼ばれる職人が、その原紙を幅約0.3mmという細さに裁断。細い糸状となった箔は「織屋」へ渡り、帯などの織物へと織り込まれます。
京都の伝統産業の背景には、このように卓越した技術を持つ職人たちによる分業があります。
西村商店は、職人たちの精神によって守られてきた技術を受け継ぎ、より質の高いものを求める人々へ、その技とものづくりを届けることを目指しています。
日々、新たな白い和紙と向き合いながら、日本だけでなく世界へ、その輝きを届けることに挑戦しています。